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まんが増刊号2026年8月号実話をもとにしたお話です

まんがでわかる

シッター補助金
とりもどし大作戦

東京都の「一時預かり」補助を、5児のパパとロボットがぜんぶ自動化するお話

おやばんパパと5人の子供たち(男の子4人と赤ちゃんの女の子)とロボットが、書類の山を前に腕まくりしている表紙イラスト

※コマは左→右・上→下で読みます。キャラクター:「おやばんパパ」

プロローグ

1時間2,500円、戻ってくるって知ってた?

①

東京都には、ベビーシッター代があとから戻ってくる制度がある。その名も「東京都ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)」。

窓口さん1時間あたり2,500円、お子さん1人につき年間144時間まで補助が出ます。
パパん? うち、8歳・6歳・4歳・2歳・0歳の5人なんですけど……えっ、年間最大180万円分!? 使わない手はない!!
ギラーン
②
窓口さんただし申請はお子さん1人×1か月ごと。領収書と、時間を集計した「利用内訳表」を毎回そろえてくださいね。
パパ5人×毎月×書類2種類…………。
ガーン
図解 その1 — お金が戻ってくるまで

戻ってくるまでの道のりは5ステップ。このうち②〜④の実務をまるごとロボットに任せてしまうのが本作のテーマ。パパに残るのは、月1回・約3分の最終確認だけ。申請はすべてオンラインの電子申請で、ハンコも切手もいらない。

登場人物

このお話のキャスト

おやばんパパ

5児の父。寝ても覚めても育児と家事。実はソフトウェアづくりが得意で、面倒なことは仕組みで解決する主義。

5人の子どもたち

8歳・6歳・4歳・2歳の男の子4人と、0歳の女の子。上の4人はパパと遊びたい盛り、末っ子はだいたい寝ている。

シンセイくん

パパが作った申請ロボット。パソコンの画面を人間そっくりに操作して、領収書あつめから集計表づくりまでこなす。生真面目。

窓口さん

区の審査窓口。ルールに厳しく、書類がそろわないと容赦なく差し戻す。でも本当は申請してほしいと思っている。

第1話

書類の山の正体

①

シッターを使うたび、領収書が1枚生まれる。5人分ともなれば——年間100枚以上。1枚ずつサイトにログインして、発行して、保存して、名前を付けて……。

パパ今月の分だけで、あと12枚……。1枚ずつしか出せないのか……。
ゲッソリ
②

集計表のExcelは子ども1人につき1ファイル。月ごとのページに、領収書の日付・始まりと終わりの時間・金額を1行ずつ手で書き写す。5ファイル×12か月=年60ページ。

パパ1文字でも写し間違えたら差し戻し……。深夜2時、手が震えてきた……。
③

申請は子ども1人×1か月ごと。申請ページを開いて、利用時間と金額を数えて入力——毎月5人分、年間60回。

子どもたちパパー!あそぼー!!
パパ(あと58回……)ごめん、また今度な……。
図解 その2 — 手作業の三重苦

この三重苦、ぜんぶ子どもが寝たあとの深夜作業。パパの体感で年間およそ30時間の「見えない残業」だった。

第2話

ロボット誕生! その名はシンセイくん

①
パパ決めた。俺の代わりにパソコンを操作してくれるロボットを作る!
シンセイくんはじめまして! 申請のことなら任せて!
ピカーン
図解 その3 — シンセイくんのしくみ ロボットがノートパソコンの前でマウスとキーボードを操作しているイラスト

シンセイくんの中身は「Playwright(プレイライト)」という技術。むずかしそうな名前だけど、やっていることはブラウザ(ネットの画面)の自動運転。人間が目と指でやること——見る・押す・書く・保存する——を、そっくりそのまま代わりにやってくれる。だから「1枚ずつしか出せない領収書を100枚」みたいな、人間には退屈すぎる繰り返しこそ得意技。

②

最初の1回だけ、パパがログインしてお手本を見せる。あとはシンセイくんが同じ手順を、毎回まちがえずに繰り返す。

シンセイくん合言葉(パスワード)はこの家のパソコンから外に出さないから安心して。
③

シンセイくんの毎月のしごと: 新しい領収書だけを見つけて発行→保存→ノートに記録→集計表づくり→都の申請ページの手続きまで、自動で完了。

パパえ、俺の仕事……内容を最終確認するだけ……!?
ラクチン
図解 その4 — 三重苦は、こう消えた
手作業時代シンセイくんと一緒
領収書100枚超を、1枚ずつログインして発行・保存
▶
新しい分だけロボが見つけて、発行から保存まで全自動
Excel 5ファイル・年60ページに、日付・時間・金額を手で転記
▶
集計表はロボが自動生成。写し間違いゼロ
申請60回分の時間と金額を、そのつど数えて申請ページに入力
▶
申請ページの手続きまでロボが自動操作。パパは最終確認だけ
1年分の事務作業にかかる時間
手作業時代 約30時間
ロボと一緒 約36分(月3分×12回)

深夜の「見えない残業」約30時間が、月3分の確認作業に。浮いた時間は、まるごと家族のもの。

第3話

シンセイくんの三つの心得

①

心得その一: 同じ領収書は2回発行しない。2回目からは「再発行」のハンコが押されて、審査で疑われるもとになる。

シンセイくん一度もらった領収書は、ぜんぶノートに書いてあるからね。二度押しは絶対しないよ。
②

心得その二: 「夜間」の数え方は都のルールで。シッター会社の夜間料金と、都の申請でいう「夜間」は時間帯がちがう。集計表は都のルールで数え直す。

パパこれ、知らずに会社の料金表のまま書くと差し戻しコースだな……。
図解 その5 — 「夜間」は2種類ある
斜線の部分=会社の料金では「夜間」でも、申請では「昼間」として数える シッター会社の夜間料金 18時〜翌朝9時 都の申請でいう「夜間」22時〜翌朝7時 昼12時15時18時 21時夜中0時3時 朝6時9時昼12時 22時 翌朝7時
申請の集計表では、夜10時〜翌朝7時だけを「夜間」として数える。1時間に満たない端数は月ごとに切り捨て。シンセイくんはこの数え直しも自動でやってくれる。
③

心得その三: 使えるのは1人あたり年144時間まで(ふたご・ひとり親の家庭は288時間)。毎年4月にリセットされる。

シンセイくん「今年あと何時間つかえるか」も、いつでも答えられるよ。
パパ頼もしすぎる……。
最終話

申請3分、あとは家族の時間

①

いまのパパの月イチ作業——シンセイくんが集めて、まとめて、申請ページの手続きまで済ませてくれた内容を、最終確認するだけ。所要時間、およそ3分。申請はすべてオンラインの電子申請——ハンコも切手もいらない。

たとえば長男くん(8歳)の今年度(4月〜翌3月)
使った 28時間のこり 116時間上限 144時間

のこり116時間 ≒ 約29万円分の補助がまだ使える計算。

ポチッ
② 夕方の公園でパパが赤ちゃんを抱っこして4人の男の子と遊び、ベンチでシンセイくんがノートパソコンで作業しているイラスト
パパ事務作業はロボットに。時間は家族に。
子どもたちパパ、こんどはすぐ来てくれたね!
おかねDATA

数字でみる、この制度

¥2,500/時

補助の単価。使ったシッター代が、あとからこの単価で戻ってくる。

144時間

子ども1人が1年に使える上限。ふたご・ひとり親家庭は288時間。毎年4月にリセット。

180万円分

5人きょうだいの年間最大額(144時間×2,500円×5人)。知らないと全部自腹。

60回/年

申請の回数(5人×12か月)。書類づくりから申請ページの手続きまで、まるごとロボが肩代わり。

パパの三か条 — これだけ守れば差し戻されない

  1. 一
    同じ領収書を2回発行しない。

    2回目からは「再発行」と印字されて、審査で疑われるもと。もらった領収書はきちんと記録して使い回す。

  2. 二
    「夜間」は夜10時〜翌朝7時で数える。

    シッター会社の夜間料金の時間帯とはちがう。集計表は都のルールで数え直してから提出する。

  3. 三
    上限は子ども1人あたり年144時間。

    ふたご・ひとり親家庭は288時間。毎年4月にリセットされるので、残り時間を見ながら計画的に使う。

スピンオフ

Web版もうまれた —「シンセイメーカー」

パパ3つの仕事のうち「②Excelづくり」は、誰でも使えるWebサービスにもしたんだ。名前は「シンセイメーカー」。案内役はシンセイちゃん!
シンセイくんボクは①から③までぜんぶやるよ。違いは下の図解を見てね!
図解 その6 — ふたつの道具、どこまで自動?
Web版・誰でも使えるシンセイメーカーshinsei-maker.shimanto.com
① 領収書PDFあつめパパが手作業1枚ずつDLして
アップロード
② Excelづくり自動PDFを入れると
表が完成
③ 申請ページ手続きパパが手作業時間と金額を
入力して送信
今回・おうちのロボットシンセイくん入口から出口まで
① 領収書PDFあつめ自動新しい分だけ
発行→保存
② Excelづくり自動5ファイル
まとめて生成
③ 申請ページ手続き自動申請ページも自動操作
パパは最終確認だけ

Web版シンセイメーカーは、まんなかの「② Excelづくり」を誰でも使えるようにした公開サービス。今回うまれたシンセイくんは、① 100枚超のPDFあつめから③ 60回の申請ページ手続きまで、入口から出口を一気通貫でぜんぶ自動化したのが違い。

実物スクリーンショット シンセイメーカーの画面。タイトルは「シンセイメーカー 港区ベビーシッター利用支援(一時預かり利用支援)」、案内役シンセイちゃん、ログインフォームとセキュリティ説明が表示されている

KidsLineの領収書PDFをアップロードすると「利用内訳表」が自動でできあがり、年度上限144時間の残り時間も確認できる。通信はSSL/TLSで暗号化、パスワードはハッシュ化保存。
▶ サイト: shinsei-maker.shimanto.com ▶ 紹介投稿(スクショいろいろ): Threads @shimanto

おまけ

よくある質問

どこまで自動でやってくれるの?

領収書100枚超のあつめ・検品、Excel5ファイル分の集計表づくり、そして都の申請ページの手続き60回分まで、ぜんぶシンセイくん。人間がやるのは、最初にログインのお手本を見せることと、月に1回の最終確認だけ。申請はすべてオンラインの電子申請で完結する。

パスワードを渡して大丈夫?

合言葉は家のパソコンの中だけで使い、外(クラウド)には置かない設計。だからこのロボットは家のパソコンでだけ動く。

うちでも同じことができる?

集計表づくりだけなら、パパが同じしくみで作ったWeb版「シンセイメーカー」を誰でも使える(領収書を入れると表が自動で出てくる)。制度そのものは東京都の対象地域で利用できる——このお話の舞台は港区。